ドリアンスケールで知的に
前回までは脱ダイアトニックということで、主にコード進行のアレンジをご紹介しました。
ここからは脱メジャースケール・脱マイナースケールをご紹介。まずはマイナーコード上で使われるドリアンスケール。ナチュラルマイナースケールのm13thを半音上げて13thにしたスケール。
青字はマイナースケールから変化した音(m13th=>13th)
使い所は?
AブルースならAドリアンがそのまま使えます。また、同主調(サブドミナント・マイナー)転調のマイナーコードの時に使うこともできます。基本的にこのドリアンスケールはm7系のコード上で使用されることが大半です。サブドミナント・マイナー時の譜例を用意しました。
ドリアンスケール使用例
どことなく知的なムードが漂うスケール。ジャズやブルースで良く使われています。Fmコード時にFドリアンスケールを満遍なく弾くと9th,11th,13thのテンション音が鳴り、非常にお洒落に(くどすぎるとカオティックに)聞こえます。