ozone8とneutron3とnectar3の試用版をインストールしたらAIミックス・マスタリング好きになった話

2016年にOzone7のデモを試して「うーん自分はいつもコテコテのPopsばっかりだし、たくさんプリセットあっても使いこなせないから費用対効果悪いな」と思ってすぐにアンインストールしたんですが、今回Ozone8を使ってみて認識を改めさせていただきました!iZotopeさん本当にすみませんでした!

最近、作曲のスタイルが変わりました

以前の私は作曲をする際、だらだらと無制限に時間をかけて作業をしていました。それこそ気が乗らなければ何か月も塩漬けにして、作業時間は50時間程度でもDAWを無駄に開いている時間は200時間とかとんでもない時間を費やしていました。

それが、最近はDAWに向かう前に「コンセプトを決める」「主旋律とコードを決める」「先にその主旋律とコードを打ち込んでから編曲をする」というように作業フェーズを分割して制作するようになりました。すると、今までは考えもしなかった「効率」を意識するようになりました。(今までは作曲に膨大な時間をかけていたため、「作曲は時間かけてなんぼ」みたいなバイアスがあったのかも、と自己分析しています)

ミックスやマスタリングにかかる時間が相対的に増えた

作曲フローを整備し、それぞれにかかる時間が可視化しやすくなると、各々のフェーズにおける効率化ができるようになりました。コンセプトメイクは日常のあらゆる事柄がヒントになり、主旋律やコードは楽器練習の時間に組み込むこともできます。そうやって意識的に作曲していない時間も有効に使って「生活の中に作曲がある感じ」を意識しだしたのがここ1年ほどです。

するとミックスやマスタリングにかかる時間のウェイトが相対的に重くなりだしました。

今まで、例えば全体で50時間かけていたとしてその10時間をミックス/マスタリングにかけていたとします。すると作曲スタイルを変えたことで全体でかかる時間が半分の25時間になったとします。ところがミックスやマスタリングは従来通りの方法をとっていたため50対10が25対10になったことで相対的な時間が増加しました。

正直つらくなってきた

また、作曲スタイルを変えたことで効率化ができ、不得意なジャンルにチャレンジする気持ち的余裕もでてきました。すると、今までは「まぁいつも通りのマスタリングでいいっしょ!」と軽く考えていたことが、そのままでは通用しなくなってきました。いろいろはしょって言うと音圧があまり上がらない、というシチュエーションが増えてきました。

社会人として別の仕事をしながら日曜大工的に趣味として楽しく作曲をしているのに、どことなく辛みを感じていることにジレンマを感じてきました。

そんなこともあり、作曲時間を捻出するためにミックスやマスタリングフェーズも効率化ができないか考えるようになるのに時間はかかりませんでした。

もう一度AIに頼ってみよう!

2016年にozoneを入れてそれっきりにしていましたが、あれから3年、AIが進歩していることを期待してozone8とneutron3、そしてnectar3のデモを試してみました。

ozone8は前回、さほど音圧が追い込めなかった印象がありましたが、今回のバージョンではCD音質でアグレッシブにマスタリングすると結構高い音圧を実現できるようになっており、驚きました。それでいて音割れや不自然な歪みを抑えられていて非常にいい感じ。あいかわらずプリセットの種類も多い。いろんなジャンルを試してみたいなーと思っている今の私にもピッタリです。

さらにミックス工程でneutron3とnectar3も試してみました。基本的にneutron3を全トラックにぶっさしてmasterにvisual mixerを突っ込んでフェーダーワーク(音量のバランス調整)も含めてAIにやってもらいました。この機能のおかげでかなり時短になりますね!今までフェーダーワークだけで数時間余裕でかかっていたのに、大枠はAIでやってくれるのでかなり楽。細かい音量調整やパンニングだけやって完成してしまいます。

nectar3も個人的には非常にありがたい機能満載ですね。neutron3にもvocalトラックのmix assistantはありますが、nectar3はvocal特化型ということもあって声系のトラックには率先してnectar3を使いたいですね。音程の補正(auto-tune的な)までできるので、ちょっと音外したくらいのものならnectar3でいい感じに補正してくれるっぽいです。個人的にはディエッサーの設定が毎回迷うところなので、その設定を提案してくれるのもありがたい。

あれ?かなり時短になるんじゃ・・・

もうお気づきかと思いますが、私にとってAIを使ったミックス/マスタリングは「大いにアリ!」という印象に変わりました。2016年のころの自分をぶん殴りたいですね。当時はやるジャンルが単一だったことと、自分のワークフロー自体がダメダメだったこともあってオーバーテクノロジーだったのでしょう・・・お恥ずかしい限りです。

カラオケSNSとかやるならnectar3あるだけでクオリティがかなり上がりそう

nanaとか、カラオケSNSでnectar3を使えたらかなり簡単にクオリティアップにつながりそうですね。ただ、nanaはそのままだとリアルタイム入力しか受け付けてくれないので基本的にはマイクで録った音がそのまま投稿されてしまいます。

裏技?としてオーディオIFを2台用意し、PCの出力をスマホの入力に接続してPCのDAWで再生した音をnanaに送り込むことでなんとかDAWの歌声を投稿できます。ただ、録音のときは再生ボタンをタイミングみて押さないと盛大に音連れするのでコツは要りそう・・・nanaがボーカルトラックのupload投稿に対応してくれたらいろいろ夢が広がりますが、アプリのカジュアルな方向性からはずれてしまうので実装されることはなさそう。

AI導入前にワークフローの整備を

自分の恥ずかしい体験からいえることは、AI様にいろいろやっていただくには、人間側のスキルやワークフローもちゃんとしっかり土台ができてないとだめだよ、ということで。今後はAI導入なども検討しながら自身の音楽ライフをもっと楽しいものにしていけたらなーと思う今日この頃でした。

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