iosアプリ「KORG Gadget LE」なら通勤地獄も打ち込み天国になる

巷ではニンテンドースイッチ版の作曲ソフトをリリースして革命だ!複数人でゲーム感覚で作曲ができる!と話題沸騰のKORG Gadget。

今更ですがios版を使ってみたのでその感触と、1週間通勤電車内で作ったDEMO曲を公開します。片手で十分打ち込みができる点、素晴らしいと思います。

SoundCloud連携機能

Gadget LEは無料版です。エクスポート系の機能は軒並み使えません(有料版ならAbleton形式で吐き出したり、MIDIやオーディオファイルとして吐き出したりDropboxに送ったりできるようです)

GadgetCloudという、Gadgetアプリ経由でSoundCloudへ投稿する機能は無料版でも使えました。SoundCloudへの投稿はGadgetアプリ内でSoundCloudへログインする必要があります。

一度ログインを済ませておけばSoundCloudへの投稿がすんなりできちゃいますので無料版といえど侮れませんね。個人的な話ですが、メイン楽曲の公開先をYoutubeにしていてSoundCloudはサブトラック置き場にしようとしていますがKORG Gadgetを通勤用とするならサブトラックやDEMO楽曲が今後もぼちぼち作れそうなのでこの機能は嬉しい。

※SoundCloudが再生できない方はこちら

利用可能なトラックは3つまで

この制限が最もキツイですが、無料で使わせていただいているのでそれ以上を求めるのは酷ですね;)

KORG社の特定製品をアプリと紐付けることでなんと5トラックまで制限解放されるそうです。つい最近知りました・・

幸い、筆者はKORG microKEY Airを所持しているので後ほど制限解放しようと思います。(余談ですが、microKEYは場所をとらない素敵なMIDIキーボードです。キー1つ1つが小さいので最初は違和感満載でしたが今はもう慣れました。メインキーボードとして使用しても良いですし、持ち歩き用に少ない鍵盤数のモデルを所持してもよさげですね。)

音源は3つ

リズムマシン、マルチ音源、アナログシンセの3台のみ使用可能です。これもまたmicroKEYなどと紐付けをすると2つ追加されるとのこと。LEADシンセとBreak向きの音源だそうです。これだけ増えるともうLEでも結構なことができちゃいますね。

音色はEDMとかFuture Houseとか向け

生音系も無いわけではありませんがエレクトロ系が強いようですね。製品版ならMIDI書き出しもできますので例えば外でリズムトラックを作ってMIDI書き出しして家のDAWに引き継ぐ、なんて使い方もできますね。

Gadgetは多忙な社会人DTMerを救うか?

社会人になり、仕事が軌道に載れば乗るほどDTMから遠ざかる。。。そんな経験をお持ちの方には朗報なんじゃないかと思います。私は満員電車を危惧して片手もちできるiphoneで打ち込んでますが、多少通勤電車でスペースの余裕がある方ならiPadも選択肢としてありです。ipad miniくらいなら何とか立ちながらでもできる・・かも?

トラックの構成

demo曲の作り方をさらっとご紹介します。

楽器構成

リズムトラックは外せませんのでLondonを真っ先に立ち上げてリズムを作成。最小64分音符を連打して使うことでizotope社のBreak Tweakerっぽい音色が作り出せるので要所要所の場面転換やおかずに使いました。

伴奏はトラック自体の厚みを出せるよう、倍音が豊かで利用可能音域の広いピアノ音源を使いました。リードも兼ねられるよう。アタックの強い音色を選択しました。

トラック数の関係上、BASSを低音を支える用途だけに1トラック消費してしまうのはもったいなかったので、リードやアルペジエーターによるシーケンスにも使えるように「なんちゃないシンセベース」にしました。オートメーションなどを駆使すればメインにもサブにも、もちろんBASSとしても使えるようにしました。

Intro

リズムはシンプルめに始まり、少しずつ手数を増やします。「べぇ」とか「んぱ」みたいなボイスパーカッションをアクセントに使うとよりリッチな感じがでるので率先して使いました。割と裏で使うと良い感じでした。

Bassは早速TalkModをFXとしてかけてオートメーションでうねうねさせてます。シンプルな旋律だけだとイントロがさみしくなってしまったので。。また、後続のAメロよりも1オクターブ上げました。TalkModを深くかけると高音域ががっつり削られてこもるため、ここは音域を上げています

Aメロ 主旋律がはじまる手前

IntroでかけていたBassのFXを外し、低音を支えることに専念させました。その代わりピアノが前に出てきて、後々主旋律がピアノであることを匂わせています。

主旋律が始まる直前、リズムマシンのhihatを64分音符で連打することでBreak感を出しました。ベロシティを調整することで持ち上がり感、駆け上がり感を意識させています。

Aメロ 主旋律開始

Bassで低音を支えつつ、かなり上の音域でシーケンスパターンを鳴らしています。これはアルペジエーターをONにしてリアルタイムRecで一発でした。便利!シーケンスが前に出過ぎないようにベロシティは半分くらいにしています。

また、リズムはあまりBreakを多用せずワチャワチャさせすぎないようにしました。ニュアンス的にはラテンハウスの大人しめの曲っぽい感じを目指しています。

Bメロ

BメロからBassの超高音部を主旋律にしています。オートメーションでBメロだけFXをEnsembleにして強めにかけています。(EnsembleというFXはたぶんコーラスとショートディレイとステレオイメージャーのコンボエフェクト?っぽい)この状態でシンセベースを高い音域で鳴らすとオルガンっぽく聞こえるので、じゃあそれなら、、とオルガンとして使いました。

Bassで低音部も同時に鳴らしても良かったんですが、鍵盤ユニットっぽい構成にしたかったのでピアノで低音部を支えてもらい、オルガンでメインを張る構成に。

Cメロ

Aメロへ戻る手前。場面転換です。

BASSにかけていたEnsembleを解除し、Intro同様TalkModでうねらせます。

リズムマシンはオートメーションでかなり色づけしました。まずMasterReverbを深くし、キックはReverseにしました。これでボウンボウンという音になります。ハウスっぽい!

snareとhihatのローブーストもONにし、暗めの印象を持たせました。また、Snareのエアー感が足りなかったので別途ショートディレイをつけてます。

ピアノは最後1小節しか使いませんでしたがリバーブを風呂リバーブ化させてみました。

Outro

最後のフェードアウトは各トラックのLevelを直接いじってます。Masterフェーダーのオートメーションのかけかたが分からなかった(LEではできない??)ので適当に右肩下がりの曲線を描いてOutさせました。

こんな感じで3トラックでも音色の特性を見極めて、オートメーションで広がりを持たせればそれなりの曲を作ることは可能なようです。BASSだからBASSだけやらせるような固定概念を捨てて色々な用途を探ると良さそうです。

変に「かっこいいトラック作るぞ!」と息巻くよりも、肩の力を抜いて「音であそぶかー」くらいの気持ちのほうがGadgetを楽しく操れるかもしれませんね。

ページトップへ