リズムパターン「Partido-Alto」で作曲する方法その5
このシリーズもラストとなりました。前回、リズムパターン「Partido-Alto」で作曲する方法その4ではBメロを解説しました。Bメロはまんまパルチードアルト構成だったので今回の趣旨に最もマッチした内容でした。
今回のサビはパルチードアルトが元になっているもののかなり変化させたパターンになっています。こういう展開のさせ方もあります、という参考面の強い内容となります。
サビ
2拍目を8分表にしたパルチードアルトの変化形です。ここでもカッティングがリズムの母体を作っていますのでカッティングに注意して聞くとパターンが掴みやすいはずです。
ギター、drums、パーカッションの譜面を見てみます。
譜面を見ると分かる通り、微妙にオカズを入れたりタイミングをずらしつつもギターに追従する形のリズムでそろえています。
drums
ギターのリズムパターンとスネア位置は今まで追従せずに微妙にずれてましたがサビでは100%マッチします。つまり
bongo conga
bongoは少しずらしています。今までは母体のリズムにほぼ一致していましたが、ここで少し遊んでみました。それでも7割くらいは一致させつつ16分裏を付け足してノリにハネ感を付け足しています。
congaは今までに比べたら控えめにしていますがそれでも隙間を埋める役割は変わっていません。あまり前に出る音階は使わず、裏方の色が濃くなっています。
tamborim shaker
tamborimはギターのリズムと完全に一致させています。Bメロ同様です。tamborimはアタッキーな音色なのでtamborimが母体リズムに乗っかると途端にそのリズム色が強くなります。母体リズムを強めるもよし、ずらして複合的なリズムを作っても良しな素敵な楽器だと思ってます。
shakerは良くある8分+16分二発の組み合わせを母体にしています。リズム全体の補強というよりも、drumsのハイハットを補強しているような役割です。
5回にわたってパルチードアルトを使った作曲方法を紹介してきました。サンバ系のリズム、と聞くとなんとなく難しそうな気がしますが、アレンジを大きく失敗しなければノリの良い曲に仕上がります。
皆さんも是非パルチードアルトを使って作曲してみませんか。