俺的波形編集の肝:EQ - バスドラム(Kick)の処理
最近Album制作で音声編集する時間が長かったので思いつきで始めましたこの「俺的波形編集の肝」シリーズ。第三弾はバスドラムの処理です。あくまで俺的、というところがミソだったり。笑
バスドラムのイコライジングは2種類ある
前回の「俺的波形編集の肝:EQ - Bassの処理」でも触れましたが、バンドアンサンブルで極低音を支えるBassとバスドラムはそのままだと干渉します。Bassとkick、どちらに極低音を任せるか変えます。ベースライン・キックのタイミングなど、総合的に判断してどっちを極低音に割り当てるか考えます。
バスドラムで極低音を支えるEQのパラメータ
- 80Hzを+4dbくらい
- 320Hzを-4dbくらい
- 2000Hz辺りを+4dbくらい
- 10000Hz辺りをちょい上げ
録音・EQは共にmonoです。80Hzをあげることで低音部を強調します。320Hz付近はボワボワした感じがBassラインを邪魔するため下げてます。2000Hzと10000Hzの中高音を上げてパンチの効いたコシのあるサウンドにします。特にロック系のようなディストーションサウンドがオケで流れてる場合はタダでさえ低音部分が飽和しやすくてボワボワしてBassやバスドラムが引っ込みがち。中高音を上げてサウンドを前に出します。
Bassで極低音を支え、バスドラムは抑えるEQのパラメータ
- 60Hz以下バッサリ
- 220Hzを-4dbくらい
- 300Hzを+3dbくらい
- 10000Hz以上はバッサリ
60Hz以下はバッサリ切ることで極低音担当をBassに委ねます。220HzはBassを強調したときに200Hz辺りをブーストしたため、バスドラムは下げて音域を譲ります。300Hzをその代わり上げることでスカスカ感を解消します。10000Hz以上をカットして意図的にバスドラムのリリース音の「たふん」とした感じを抑えてます。
以上、第三回俺的波形編集の肝:EQ - バスドラム(Kick)の処理でした。何かのご参考にしていただければと思います。
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