個人音楽家がCDを作るには 第二回:作曲・REC・ミックス・マスタリング
前回、CDリリースに向けてざっくりと計画を立てました。第一段階、楽曲の制作フェーズについて触れておきます。
REC/編集、自分でやる?やってもらう?
レコーディングスタジオでやって貰うと相当お金掛かります。コストを抑えたいならご自分で、手間を掛けずにクオリティの高いものを作りたいなら外部に頼みましょう。外部サービスではCDのプレスまで面倒見てくれるパッケージもありますし、お住まいの近くのレコーディングスタジオを調べてみてください。
この手のREC/編集スキルは一度覚えてしまえば一生ものですし、折角ですからご自分でチャレンジしてみてはいかがでしょう?初期投資は必要ですが、2nd,3rdCDと出していく予定があるなら長い目で見てそれほど高い買い物ではないはず。
自分でやる | ・DTMソフト:フリー~10万くらい ・オーディオインターフェイス:1万~ |
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外部に依頼 | ・REC/ミックス/マスタリング 1h換算:8000円/h くらい (曲数・トラック数によってかかる時間は様々。アルバム一枚作るとなると60万~は越えちゃう!?) |
音声編集のお勉強には市販の専門書を読んで十分独学できます。
以降、「自分で全部やったらぁ!」という意気込みの方向けに書きます;)
作曲ソフト、何を使えばいい?
ぶっちゃけどれ使ってもいいですが、「とりあえず体験版を片っ端から試してみる」ことをオススメします。私も最初はフリーのDTMソフトを使ってみたり、体験版を使ってみたり、ハードウェア付属のDTMソフトを使ってみたり色々試しました。
やっていくうちに自分なりの作曲スタイルが見えてきて、それに準じたDTMソフトを自然と気に入るようになるはずです。
私の場合はSingerSongWriterでMIDI楽譜を打ち込み、SonarでMIDIアレンジ、REC、編集をやります。「Sonarで一本化しないの?」と良く訊かれますが、私の作曲スタイルが「理論ありきでヴォイシングする」「各トラックの縦ノリの整合性を重視する」なので、複数トラック表示ができ、スコア入力画面が見やすいSingerSongWriterの方が都合が良いのです。
これは色んな体験版ソフトを試してなかったら見えてこなかった境地でもあります。
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自分が使ってるのは遙か昔の3だったりする。笑 8になって音質も安定性も向上したらしい。そろそろアップグレードしようかなー
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シーケンサー:Singer Song Writer Lite 9
MIDIメイキングに必要な機能満載のSingerSongWriter。Lite版は音声編集機能を切り落とした「MIDI制作に特化したソフトウェア」
REC機材どうする?
DTMソフトだけではRECできません。オーディオインターフェースを仕入れましょう。ご自分の予算や要望に合わせて買ってね!という言葉に尽きると思いますが、とにかくコストを抑えたい、録れればいいと言う方は↓なんかオススメです。入出力口の数はそれなりしかありませんが、コスパはいいんじゃないかなと。
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USBオーディオI/F:アビッド Fast Track Duo
お一人様宅禄マンのニーズを必要十分に満たしてくれる。USB電源駆動で電源アダプター不要のため、ノートPCと併せて持ち、「カラオケや車に持ち込んでREC」なんてことも可能。
ミックス・マスタリングについて
録音したトラックにエフェクトをかけて「聞き取りやすい音」「狙った音」を作っていくミックスという作業ですが、やはり専門的な知識が必要になってきます。本を読んで勉強する、あるいは当Blogの「波形編集」のカテゴリを探していただくとノウハウが得られると思います。是非ご活用下さい。
次回予告、Youtubeアップロード用のダイジェスト版の作成と着歌メロディーの生成方法です。広報関連の準備は、作曲が終了した早期にやっておくと後が楽です。是非ご一読下さい。
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