リズムパターン「Partido-Alto」で作曲する方法その1

以前、サンバ系のリズムパターン「Partido-Alto」を譜面とサンプル音源でご紹介しました。

今回、自作曲でPartido-altoを使ったので自分の備忘録がてらに作曲例および作り方を解説していけたらと思います。

おさらい - 基本となるパターン

まず、Partido-Altoのおさらいです。以下が基本となるパターンです。

パルチード・アルトの基本パターンの楽譜

こちらになります。

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今回使用したパターンは亜種

以前の記事ワールド・ミュージックのリズムパターン調査4 Partido-Alto補足でご紹介した亜種。今回の作曲ではこちらをベースにしました。

パルチード・アルトの亜種パターンの楽譜

曲全体の方針

曲のコンセプトを決めます。「民族的で温暖な沿岸地域でのバカンス」ということで、ちょっとアドベンチャーちっくなワクワクする始まり方で、それでいて楽しい時間をザクザク刻んでいくような表現をしたい。そこから具体的な構成を作っていくと・・・

  1. ギターカッティングでリズムパターンを忠実に刻む
  2. パーカッションは複数使用し、それぞれ独立したパターンを演奏しつつ互いに絡ませる
  3. ドラムはシンプルな8ビートを基準にする

以上のような方針を設けました。この枠からはみ出ない限りはあらゆることをやりつくしたいと思います。

イントロ

まずはアンサンブル全体を聞いてみます。

いきなりパーカッション全開で始まります。曲全体を通して使用しているパーカッションはconga、bongo、tamborim、shakerの4種類です。

リズム隊は大きく分けて2つの流れを持っています。それぞれの流れは

  • drums、conga の主流
  • bongo、tamborim、shakerの傍流

に分けられます。まずはメインのdrumsとcongaから聞いてみます。(譜面はMIDIなのでdrum譜やパーカッション譜ではありません。ご了承ください)

イントロ DrumsとConga

イントロ drums conga
上がdrums、下がコンガの譜です。

分かりやすく強弱が一致する縦ラインに印をつけると多くの共通点があることが分かります。

イントロ drums conga共通点

むやみやたらと音符を並べるのも楽しいですが、このように縦ラインをある程度合わせることで一体感が増し、まとまりのあるノリになります。私もよくやるんですが「複合的で複雑なノリが作りたい!」と息巻いて縦ラインを合わせることをせず、ヒッチャカメッチャカにしてしまうことがあります。

そんな時、ノリにまとまりを持たせるテクニックがこの「強弱の縦ラインあわせ」になります。

ここではdrumsがノリを引っ張る感じで、3拍まで表ノリで4泊目だけ裏ノリのリズムを母体とし、congaで少しずらしながら隙間を埋めつつも母体のリズムを補強しています。

イントロ bongo tamborim shaker

メインの流れに寄り添う形でノリを刻みます。

イントロ bongo tamborim shaker

個々の楽器が好き勝手鳴っているようで実はbongoを母体のリズムとしつつ派生されたパターンを奏でています。

イントロ bongo tamborim shaker共通点

これだけの共通点があったんですね。

更にtamborimの1拍目が16分裏二発打ち込むことでより一層ファンキーさが増しています。tamborimのこの裏ノリの補強は侮れず、リズム全体に緊張をもたらします。

混ぜてカッコイイ

このように、主流と傍流のリズムそれぞれ個別に聞いてもそれなりにノリが良いと思います(少なくともヘンテコなリズムではなく、ある程度の規律正しい感じがするはず)個別に聞いてイイ感じのリズムは、よほど相性が悪くない限りイイ感じになります。メガ○ンの合体よろしく、稀にゲドウスラ○ムになることもありますが。。

パーカッションは面白いもので、複数の楽器の合わさりで1つの大きな流れに聞こえても、意外と耳や脳は個別の音を聞き分けてて、個々のパターンのカッコよさが全体のクオリティを左右します。ぶっちゃけて言えば、「混ざればわかんねーだろ」と適当にかき鳴らすとあまりかっこよく聞こえません。難しいなぁといつも実感する部分です。

さて、イントロ部分だけで結構長くなってしまったので分割します。まだpartido-altoのパの字も出てきてませんが次回に続く!

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