Shure SE215、SE535、Ultimate Ears UE900を使用シーン別に比較

いつでもどこでも好きな音楽に没入できる。音楽大好きっ子にとってイヤホンは必需品と言えると思います。

今回は音楽制作を趣味とする人に人気のSHURE SE215SE535Ultimate Ears UE900を利用シーン別にレビューしてみようと思います。

あくまで私見レビューですが、「最近DTMにもリスニングにも使えるイヤホンって沢山でてるけどどれ買ったらいいかわからない」そんな方のために少しでもお役に立てればと思います。

※当記事の内容は個人の見解であり、あくまで参考としてお読みください。

基本性能比較

SHURE SE215

  • 価格:およそ1万円前後
  • 再生周波数帯域:22 Hz~17.5 KHz
  • 遮音性:非常に高い

個人的にはベスト・オブ・コストパフォーマンスだと思います。一つ上の機種SE315と聞き比べましたが、1万円ほどの差は感じません。

また遮音性に関してはSE215もSE535も同じくらい優秀です。イヤーチップの大きさが自分の耳とフィットさえしていれば電車に乗っていても小さい音量で十分音楽が聴けます(個人的な体感です)

SHURE SE535

  • 価格:およそ5万円前後
  • 再生周波数帯域:18 Hz~19 KHz
  • 遮音性:非常に高い

値段通り、文句なしにプロユースに耐え得るイヤホンの一つです。

SE215同様遮音性が高く、周囲のノイズにさらされる事なくモニタリングが可能です。解像度が高く楽器の分離が良いため耳コピ用途にも最適かなと思います。

特に低音がだれることなく音程感を損なわない出音のため、ベースラインの聞き取り時に威力を発揮します。

もちろん定位感も良いためシビアなパンニングが必要なミックス作業にも使えます。

Ultimate Ears UE900

  • 価格:およそ3万5000円前後
  • 再生周波数帯域:20 Hz~20 KHz
  • 遮音性:そこそこ

遮音性に関してはSHUREに一歩及ばない感じですが、中音域と高音域のヌケの良さは抜群です。

奥行きや定位レンジが非常に広く、世界が広がるような中高音部の出音はさすがUltimate(究極)の名を冠するメーカーだけはあるなと思います。

解像度がSE535と同等かそれ以上で楽器の分離が良いです。現在は後継機のUE900sしか手に入らないようです。

UE900に関しては低音の出音が弱すぎてベースラインの聞き取りが困難なケースが多々ありました。UE900sになって少し低音が強くなったそうですが、それでもちらほら「低音の耳コピがしずらい」という意見は見かけます。

ミックス作業にも使える解像度ですが、低音が弱いことを念頭に置かないと低音が爆鳴りのトラックに仕上がりやすいです。

ここまでが基本情報のご紹介でした。次はシーン別の使用感をご紹介します。

利用シーン

  • 自宅でのリスニング
  • 雑踏の中でのリスニング(電車、カフェなど)
  • DTM作業(モニタリング)
  • 耳コピ

自宅でのリスニング

静かな環境で何の気なしに音楽を楽しむ用途で比較してみました。

3種のイヤホンをそれぞれ別の日に6日間かけてローテーションしてみました。

一番テンションが上がるのはUltimate Ears UE900ですね。これは高音域が綺麗なこと、奥行きや広がりが素晴らしく、純粋に「楽しい」「心地よい」と感じさせてくれました。

SHUREの2機種も悪くないのですが、味付けが薄くてリスニングという面ではUE900のほうに軍配があがりました。逆に言うと味付けがないことが別の用途では強みになりそう。

リスニング1位はUE900で決定。2,3位争いのSE215とSE535を比較すると、奥行きや広がりはやはりSE535のほうが広いですね。SE535を聞いたあとにSE215を聞くと窮屈な印象を受けます。よって自宅でのリスニング用途は

  1. Ultimate Ears UE900
  2. SHURE SE535
  3. SHURE SE215

のようになりました。

雑踏の中でのリスニング(電車、カフェなど)

次は雑踏の中でのリスニングです。いきなり余談ですが、電車の中でイヤホンをすると難聴になりやすいそうです。これは電車の騒音に負けないようにオーディオの音を大きくしすぎちゃうからだそうです。

そのため、外部の音をシャットアウトしてくれる遮音性の高いイヤホンや、環境音に環境音の逆位相の音をぶつけて音を掻き消すノイズキャンセリングイヤホンを使ったほうが良いそうです。

話を戻して早速比較してみました。今回も6日かけてローテーションしてみました。

遮音性といえばやっぱりSHUREですね。SE215もSE535もどちらも同じ位の遮音性でしたのでどちらも1位・・・といいたいところですがコスト面も考えると1万円前後でこれだけの遮音性とそこそこの音質を発揮してくれるならSE215に1位をあげたいです。

高遮音といっても完全に遮音できるわけではなく普通に雑音は聞こえてきます。そういう状況だとSE535の広い音場や高い解像度もあまり意味をなさないというか、雑音に邪魔をされて良さを損ないます。。。良い音は雑音の少ない環境でこそ光りますね。

雑踏のなかでは正直SE215でもSE535でも音質の違いは分かりにくいです。今回は「シチュエーションに最適な機種はどれだ」という趣旨なのでSE215を1位とさせていただきます。雑踏、つまり外に持ち出すイヤホンですから、価格の安さも魅力のうちですよね。4万5万のイヤホンを外出先で壊したら非常にへこみますから・・・

ちなみにUE900はガンガン外の音が聞こえます。純正のイヤーチップではさほど遮音性は期待できないようです。

  1. SHURE SE215
  2. SHURE SE535
  3. Ultimate Ears UE900

DTM作業(モニタリング)

さて、私にとっても皆様にとってもメインの用途ですね。今回は趣味で作っているJポップ的な曲のMIDI打ち込み、ミックス、録音作業時に使ってみて比較しました。

打ち込み、ミックス、録音全てのシーンにおいて優秀だったのはUE900です。やはり抜群に定位感と奥行きの再現力が高いです。

音の変化もきっちり再現してくれます。例えばワンショット系の音色にコンプレッサーをかけ、Attackタイムを短くすると明らかに奥に引っ込んだ、フワッとした音に変化したのが感じ取れます。

ただ、冒頭でも言いましたがどうしても低音が弱く出力されてしまうため、UE900だけでトラックを作ると必要以上に低音出過ぎのボワボワサウンドになりがちです。そこだけが残念。

また、SHUREの2機種と比べてイヤホンの付けはずしが楽です。SHUREはなれてても着脱に少し手間取ります。トラックダウンの待ち時間に掃除機をかけて。。。のようにながら作業をする自宅DTMerにとって着脱の楽さは結構大事ですからね!

SHURE SE535はミックスには良さそうです。UE900とは異なり、低音もしっかり出力してくれてバランスが良いです。

SE215も悪くないですし、DTM作業でも問題なく使えると思います。ただ、音質的には他の2機種と比較すると解像度があまり高くなく、楽器ごとの分離や定位感は少しぼやけます。

  1. Ultimate Ears UE900
  2. SHURE SE535
  3. SHURE SE215

耳コピ

耳コピの手順は人によって違うかもしれませんが、私はまずベースラインを聞き取り、コードを分析してから個々の楽器を聞き取る手順を踏みます。

よって「如何にスムースに低音をききとれるか」が鍵を握っています。そういう意味でもSHURE SE535は非常に優秀だと思います。

逆に、UE900は中高音域と比べて低音が弱いため、これで耳コピしようとすると上モノは良くてもベースラインが分かりにくすぎます。音の後ろのほうに隠れていたパーカッションやシンセなんかはUE900のほうが良く聞こえるのですが、曲全体を耳コピしようとするとどうしても低音の弱さがネックになります。

SE215も悪くないですね。ただやはり低音~高音バランスよく聞き取れるのはSE535のほうですので2位に落ち着きました。

  1. SHURE SE535
  2. SHURE SE215
  3. Ultimate Ears UE900

総括

静かな場所で作曲やリスニングをしたいならUltimate Ears UE900

外出時の相棒はSHURE SE215

耳コピしたり音楽を分析的に聞きたいならSHURE SE535

以上、私見的なイヤホンレビューでした。参考にしていただけたらと思います。今回の自腹レポートで財布が軽くなってイイ感じに風通し良くなってますが(涙)どなたかのお役に立てたならとてもうれしいです。

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