アル・マッケイ先生に見るカッティングの妙

タイトルが大げさすぎたかもしれません。笑

私はカッティングに目がなくて、四六時中チャキチャキやってます。あれこれ教本を見たり、上手い人の映像を見て「なんでいい音がするんだ?」という視点でイロイロ試行錯誤してきました。

参考にさせていただいたギタリストの中で、一番影響を受けたのがアル・マッケイさんでした。今日はアル・マッケイ先生の弾き方を褒めちぎります。

このVTR、いきなりピック側の手がドアップになります。教材にもってこいですね。手がなんだか別の生き物みたいに見えます。。。

ピックを持っている手に注目してみました。頂点で手を若干開いて勢いをつけ、上から下へ下ろし、弦を通過したら握る。

こうすることで腕の重みを利用した勢いと、タイト&シャープなリズムブレの低減をという二律背反を両立している。音にキレがない人のプレイを見ると、右手をパーで開きっぱなしの人がいる。これだとリズムがブレやすいし、コンパクトな振りに向かず、結果音にキレがなくなる

スナップも、私のようなド素人とちがってちゃんと縦方向のみのスナップに抑えている。横方向へ力が分散しないようにすることで16分の緻密なリズムに柔軟に対応している。

そして分かりにくいかもしれないが、ピックと弦の角度も平行またはアップ気味になるように当てているのがわかる。

良し悪しを表にするとこんな感じでしょうか。

  ○良し ×悪し
右手の開き具合 ○ナチュラルに。手の中にうずらの卵が入ってるような感じで ×パーのまんま / 握りこぶし
右手のスナップ ○垂直方向のみに。力を抜いてピッキングニュアンスを出しやすいように。マラソンで「太ももマヂパンパンなんですけど」と太ももをトントンと小指の側面で叩くような感じ。 ×ストロークのように手首がくるくる回転するタイプのスナップ。大きく振りぬく腕の動き。
ピックの持ち方 ○浅めにもち、弦を当てるときは角度が並行ないしアップ気味になるように。 ×深めにもち、弦をこするような角度で弾く。

つまり、力を抜いて手の重みで弾き、なおかつピックが弦と並行に当たるように手の振り方を最適化する。ということらしい。少なくとも、アル・マッケイ先生のプレイを見る限りではこれが良いカッティングなんだと思います。

弾くのに力はいらない。実際に音を鳴らすときは、どちらかというと力を抜くらしいです。それまで支えていた手の力を抜くと手が降りる。その軌道上に、弦があってはじいちゃった☆てへ!そういう感覚らしいです(謎)

表にして気が付きましたけど、ソロやストロークといった別のスタイルとは右手の使い方が違う気がします。ソロ弾きに傾倒したロックギタリストにとっても、アコギストローク主体のフォークソングマンにとっても、どうやらカッティングはそれまで築き上げたギターテクを切り捨てて、新しいスタイルを別個に築き上げる必要がありそうですね。

さらに言うとロック系のカッティングとも違うように見えます。ロック系は「右手は素早く動かしてシャープに。キンキンとした音をだす。」といったフォームが良いと言われているみたいですが、ブラックミュージックではカッティングの中でアーティキュレーションが肝になるようなので体が脱力していないとピッキングコントロールが巧くいかない。アル・マッケイ先生の動画を見ても分かるように右手で弦を切りつけるようなニュアンスで演奏していませんね。

その代わり、左手で音の長さを短く切ったりしてノリをコントロールする必要がありそう。カッティングとは「右手で弦を切りつける(cutting)」ことではなく「音を短く切って(cutting)ノリを作る」ことなんだと思います。

「脱力」「右手を振り抜かない」「手首回さない」「右手で弦を切り付けない」ことを意識してみると良さそうですね。

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